ヤンキース松井秀喜外野手(35)は、長いオフがスタートした。優勝パレード翌日の7日は、クラブハウスのロッカー室を選手が整理する「バギーデー」。報道陣にも公開され、シーズンを締めくくる最後の行事ともいえるが、誰一人として選手が訪れることはなかった。シーズン162試合、ポストシーズン15試合の長いシーズンを終えた直後とあって、松井を含む全選手が休養を優先させた。

 その一方で来季に向けた交渉がいよいよ動きだす。キャッシュマンGMら首脳陣は8日に、タンパで来季に向けた編成会議を行う。今オフのFA市場はベイ(レッドソックス)ホリデー(カージナルス)らの外野手が注目され、それらの動向にヤ軍がどうかかわるかによって松井の運命も決まってくる。米メディアも「松井を残すべきか、若返りか?」とさかんに議論を戦かわせている。ヤ軍の松井への評価がまずは最初の鍵になる。(ニューヨーク=大塚仁)