フィリーズと契約する予定だった大商大・山村裕也捕手(22=八木学園)の発表会見が10日、開始時刻の30分前に突然中止になった。フ軍から要請があったためで、関係者は「一両日中に球団から最終結論をもらう」と説明。3月6日からのマイナーのキャンプ参加も含め、今後のすべての予定が未定になった。

 元近鉄編成部部長で、両者の橋渡し役を務めた市原実氏(62)は、会見の行われるはずだった東大阪市内で「今回の契約についての報道で事実と違うことがあり、アマロGMが憤りを感じている」と話した。怒りを招いたとされるのは、高額の契約内容で契約完了という報道。実際はフ軍のスカウトがキャンプで本人を見て契約完了の予定だった。山村は「キャンプで結果を出すことが大事だと思っていたので心境の変化はない。アメリカで頑張るだけ」と気丈に話した。