なぜ挑戦するのか-。前横浜の仁志敏久内野手(38)が海を渡る。米独立リーグ(アトランティック・リーグ)ランカスター・バーンストーマーズに入団することが決定したが、高校からプロまで日本球界のエリート街道を歩んできた仁志の目指す未来は何なのか。独占インタビューで胸中を明かした。【取材・構成
今井貴久】
-契約までの経緯は
仁志
メジャー傘下のトライアウトを受けたんですけど、最終的にはどこも難しいと。その最中に(バーンストーマーズから)話をもらって、非常にチームが欲しがっているという話だった。やりがいはあるだろうと決めました。
-なぜ独立リーグに
仁志
「そこまでして」という感覚はない。アメリカの文化でそれなりのレベルで野球をやることが僕の目的。面白いと思う。
-球界のエリート街道を歩みながら、昨季は横浜で2軍降格も告げられた
仁志
もう、いいかなと思いました。自分のやれることもこれで終わったかなと。人に迷惑をかけたり気を使われてやるぐらいなら、僕らは身を引かないといけないと思った。
-米挑戦を決めたのは
仁志
10月ぐらい。あと何がやりたいかと考えたら、アメリカの地で野球をやることが、やっていないことだった。
-決まるまでは長かった
仁志
落としどころをどうしようか考えた。最悪トライアウトだけ受けにいって、8割9割ダメだろうと思っていた。やるだけやって終われればいいかなと。
-何を見せたいか
仁志
アメリカ人にできないことをたくさんできると思うんで、大いに見せたい。何かが待っているような気がしてならない。
-メジャーへの夢は
仁志
ないわけではないけど、可能性が薄いなら別にいい。マイナー契約でやっているとシーズン中にカットされることも多々あるし、そういう中でやるならできる限り野球をやれる環境にあった方がいい。
-引き際は
仁志
あまり考えていない。やりたいからやるし、やりたくなかったらやらないし、ただそれだけ。
※このインタビューの完全版は日刊スポーツ公式サイト(http://douga.nikkansports.com/sports/sports_94258.html)で動画配信しています。