オリオールズ上原浩治投手(35)が11日、都内のグラウンドで練習を再開し“ストッパー宣言”した。メジャー2年間ではケガをして満足な活躍はできなかったが、昨年の終盤からストッパーとして13セーブを挙げ、オリオールズと再契約。今季は中継ぎか、抑えかで、まだ決まっていない状況だが「絶対にストッパーのポジションを取る。3月中旬が勝負!」とやる気をみなぎらせた。

 練習にも熱が入った。昨年は右ひじを痛め、こわごわと投げていたが、今季は順調そのもので、約60メートル離れたキャッチボールでも回転のいい球を投げ込んだ。体調にも不安ないだけに「今季はどのポジションで投げるか分からない。こんなのプロに入って初めて。今まではこの時期でも決まっていたからね。楽しみだし、ワクワクしている」とチーム内競争に闘志満々だった。

 最大のライバルになりそうなのが、ブルージェイズからFA移籍で合意しているケビン・グレッグ。上原は「コントロールはいまいちだけど、球威で勝負するタイプやね。オレはちょっとしか投げてないけど、向こうは(昨季)37セーブ。でも、終盤は調子を落としてストッパーじゃなかったんじゃないかな」とライバルの情報収集もバッチリ。「日本でブルペンに入るつもりはないけど、アメリカに行ったらいつでもブルペンで投げられる状態にしておくつもり」と2月中旬のキャンプスタートからアピールする腹積もりだ。

 あまりの闘志に「抑えじゃなきゃ引退する?」と聞かれると「最後に“か?”を付けてくれればいいですよ」とニヤリ。コメントも絶好調だった。【小島信行】