ブルワーズと1年契約を結んだ斎藤隆投手(40)が25日、川崎市内で自主トレを公開し、新天地での目標に60試合登板を掲げた。メジャー1年目の06年から72、63試合と2年連続クリアしたが、その後は45、56、56試合。6年目に向け「60試合ぐらい登板できれば貢献度も上がってくる」と再度ハードルを設けた。登板数へのこだわりは契約内容にも盛り込まれ、基本年俸175万ドル(約1億4000万円)から登板15試合以上から5試合ごとに出来高が加算され、60登板クリアで最大100万ドルとなる。2月に41歳となるがフル回転への意欲は十分だ。

 首脳陣からはセットアッパー、状況次第ではクローザー要員としての期待も伝えられた。昨季終盤は右肩痛に悩まされたが、現在はセットポジションから立ち投げに近いボールを投げ込むなど「抑えている感じ」とほぼ万全の状態。ブ軍はサイ・ヤング賞右腕グリンキーを獲得するなど補強も順調で「戦力としては非常に楽しみ。いつもいいチームに行かせてもらっている」とメジャー4チーム目で迎えるプロ20年目が待ち切れない様子だった。