残留かメジャー復帰か、阪神マット・マートン外野手(30)が、自らの去就について揺れる胸中を激白。2年契約最終年。原則として日本の他球団に移籍できず、競合相手はメジャーとなる。球団は複数年契約を準備して残留を働きかける見通しだ。

 マートン

 今後どうなろうと、日本で過ごした時間が楽しかったという事実は変わらない。妻も子供も神戸が大好きだし、僕のタイガースへの気持ちも変わらないよ。もちろん、来年(阪神に)帰ってくることになったら楽しみだし、興奮するだろうね。これからのことは神様が僕を導いてくれると思う。

 阪神への愛着は強いが、一方でメジャーに挑戦する選択肢を捨てていない。

 マートン

 実はある時は「こうすることが正しいのかな」と考えた。「その逆が正しいのかな」と思う時期もあった。正直、今はまだ(今後のことは)分からない。今までも、思っていたこととまったく逆の答えが出た時があった。そもそもメジャー1年目のころは、自分が将来日本でプレーするなんて、まったく想像もしなかったからね。しばらくすれば時が来て、答えが出ると思うよ。

 阪神への愛着、夢、家族の思い…。あらゆる条件をかみ合わせ、決断を下す。