右脇腹を痛めて故障者リスト入りしていたホワイトソックス福留孝介外野手(35)が22日(日本時間23日)、戦力外通告を受けた。傘下3Aシャーロットで調整中だった福留は「なってしまったことを今更とやかく言っても仕方がない。今後については家族や代理人と相談して決めたい」とコメント。大リーグ他球団への移籍を基本線に新天地を探すことになった。

 今季から所属したホワイトソックスでは、出場24試合で41打数7安打、打率1割7分1厘、0本塁打、4打点と精彩を欠いた。控えの立場で入団したが、出場機会が予想以上に少なく、慣れない途中出場や代打で、打撃のリズムをつかめずじまい。「今シーズンの流れからも、途中で何かしらの動きがあることは覚悟していた。今はマイナーで毎日試合に出ていても、上(メジャー)に戻ったらまたほとんど出なくなるだろうな」と厳しい現実を痛感していた。

 痛めた右脇腹の状態については「試合に出られるようになり、体調は大丈夫。体を動かして次に備えるだけ」とプレーに支障はない。移籍先候補としては、外野手が手薄で、プレーオフ争いをにらむ上位球団が予想される。メッツ、インディアンス、ナショナルズなどがそれに該当する。福留の通算成績は、大リーグ5年目で596試合、打率2割5分8厘、42本塁打、195打点。今季年俸は100万ドル(約8000万円)だった。“お買い得”なベテランの力を求めるメジャー他球団からのオファーを待つが、移籍先が見つからない場合は日本球界復帰の可能性も出てきそうだ。