シアトル・マリナーズは24日(日本時間25日)、川崎宗則内野手(31)の大リーグ契約を解除し、40人枠から外したと発表した。川崎はシーズン最終戦後、「こっちでプレーしたい気持ちは持ってます。まだ始まったばかりだし」と話しており、来季も米国でプレーを続けることを希望している。

 尊敬するイチローとプレーするため、昨オフにソフトバンクを退団。マイナー契約からメジャー入りを勝ち取った。主に守備固めと代走で61試合に出場したが、打率1割9分2厘、7打点、2盗塁に終わり、若返りが急務のチーム状況にもそぐわなくなったようだ。ただ、開幕から1度もマイナー落ちを経験しなかったなど、1年間大リーグでプレーした実績をもとに、新天地を探していくことになる。(シアトル=木崎英夫通信員)<ソフトバンク>

 古巣ソフトバンクは、川崎の契約解除の報道を受け、国内復帰なら速攻を仕掛ける備えに入った。王球団会長は「自分の意思で出たけどチームリーダーだったし、それだけのものを持っている」と依然として高評価で、国内復帰なら「そういう(獲得の)方向で。その程度のことは言えるんじゃないかな」と語った。米国優先という意思を優先しながら情報収集に努める。<オリックス>

 オリックス村山球団本部長が、川崎の獲得調査を明言した。「リードオフマンで素晴らしい選手。日本で、という気持ちが本人にあるなら、前向きに検討したい。調査します」と話した。森脇監督にとっては、ソフトバンク時代の教え子で、ひんぱんに連絡をとる間柄。新指揮官は「契約解除は残念というか心配。そのうち(本人から)連絡があるでしょう」と話した。