<エンゼルス8-1マリナーズ>◇15日(日本時間16日)◇エンゼルスタジアム

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が自己ワースト7失点で8敗目(14勝)を喫した。3回1/3の不完全燃焼で降板。チームはワイルドカード(WC)争いをしているだけに、岩隈は「この時期にこんなゲームをしてしまったことを本当に申し訳なく思います」と声を落とした。

 打者8人を連続凡退と上々の立ち上がりも、3回2死からの四球で状況が変わった。「セットになってから投げ急いでしまった。下半身がうまく使えなかった」と中前打と四球で2死満塁。迎えたプホルスに走者一掃の左翼線二塁打を浴びた。打たれたスプリットは完全なボール球。「うまく打たれた。プホルスの場面で抑えておけば、こんな展開にならなかった」と悔しがった。WC2位ロイヤルズに2ゲーム差となったが、まだチャンスは十分ある。「気持ちの問題。自分の投球をして貢献したい」と復調を誓った。(アナハイム=佐藤直子通信員)