ヤンキースからFAとなったイチロー外野手(41)が来季への思いなどを語ったインタビュー番組が10日、米ケーブルテレビのMLBネットワークで正式に放送された。冒頭でいきなり来季去就の核心を振られると、「41歳になっても、どこかでプレーする。もちろんメジャーです」と明言した。ただし「個人技ではないので、どこでプレーするかは自分だけでは決められない。相手が僕に機会を与えたいと思わないといけない」と話した。

 移籍先も強豪かは問わない。まだ世界一になった経験がないが、「特に今年の経験で、プロ野球選手として、僕のプレーを喜んでくれるファンがいるところが一番の望み。ファンが喜ぶのを常に感じ続けたい」と意味深に発言した。来季以降もプレーを続ける理由については、「(記録は)プレーを続ける理由ではなく、分かりやすい目標ということ。自分のプレー(パフォーマンス)がまだ出せると思っているから」と自信をみせた。今季のペースではメジャー通算3000安打などの記録達成まであと2年を要すことにも、「今年のペースは考えない。僕はまだ、年間600打席に立てると思っている」と断言した。

 また、殿堂入り式典のときには英語でスピーチするかと問われ、「殿堂に入ることは考えていない。ただ自分の思いを伝えるときは母国語で話す」とコメント。放送はほとんど英語の吹き替えだったが、番組の最後には英語で司会者らを大爆笑させるちゃめっ気も見せていた。