オリックスのドラフト1位山崎福也投手(22=明大)が、当面のファーム調整を命ぜられたことが1日、分かった。2月の宮崎A組(1軍)キャンプでは24日の韓国・斗山との練習試合で3回5失点。それ以降も1軍に同行していたが、登板機会はなし。首脳陣が現状では本調子から遠いと判断したようだ。開幕ローテ入りの可能性は消えていないが、先発の層は厚く、厳しい状況となった。

 この日はチームが高知市内の室内練習場で調整する間に、充実したブルペンがある東部野球場に車で15分かけて移動した。森脇監督と2人の投手コーチが集結する異例の“集中講義”。捕手を座らせ、主に課題のセットから58球を投げた。

 山崎福は「いい感じになっている。フォームが固まりつつある」と振り返り、高山投手コーチも「体重移動ができるようになって、だいぶリリース(ポイント)が前の方になってきた」とうなずいた。球に力強さが戻りつつあるようだ。

 今後は教育リーグなどで実戦を積む方針。山崎福を含め投手、野手ともキャンプA組だった各数人のファーム調整が決まった。3月を迎え、厚い戦力を誇る森脇オリックスが本格的なサバイバルに突入した。