広島打線の当たりが止まった。得点圏に走者を進めたのは、2回の梵英心内野手(34)の二塁打だけだった。日本ハム戦は1安打無得点で引き分けた。これでオープン戦のチーム打率は2割2厘。2割4厘のヤクルトを下回り、12球団ワーストとなってしまった。緒方孝市監督(46)は「打つ方はええやろ。1本だから」と口を開き、采配面の「開店休業状態」を嘆いた。

 「捉えているかなという打球はあったにはあったけど。走者が出ないから、作戦の出しようがない」

 2四球こそもらったが、いずれも2死から。日本ハム投手陣の早いクイックでは動きにくい状況も重なった。先頭打者の出塁もなく「先頭がなんとかして出ないとチャンスは作れない。粘って四球でも何でもいい」と工夫を求めた。以前から「キクマル(菊池、丸)が打たないと点がとれない打線にはしたくない」と訴えていたが、開幕前に何とも悲しい現状だ。

 中軸候補だった新井が離脱し、長引けば戦力ダウンは避けられない。今こそ「生命力のある選手」が求められる。ナインは再三の好守で無失点で守り抜いたのも事実だ。7投手にわずか114球で封じられたことを反省材料に、開幕前の最終調整に入る。これがオープン戦でよかった、と言えるように。【池本泰尚】