得点力アップの救世主だ。広島の新助っ人ネイト・シアーホルツ外野手(31=レンジャーズFA)が9日、マツダスタジアムで入団会見を行った。

 主砲のエルドレッドと新外国人のグスマンがそろって離脱する中、彼らの穴を埋める働きが期待される。来週のウエスタン・リーグに出場し、早ければ21日巨人戦から1軍に合流する。

 鍛えられた胸を張った。「ジャイアンツで2度世界一になっている。チーム全員が試合で100%を出し尽くしていた。勝つときも負けるときもあるが、みんながそういう雰囲気でやっていた経験があるが、このチームでもそういう雰囲気を出していい結果を導いていきたい」。世界の頂点を知る男は胸を張る。求められていることは理解している。赤いユニホームに袖を通し、セ界の頂点を目指す覚悟は固まった。

 広島は主砲エルドレッドが右膝の手術で出遅れ、グスマンも「左外腹斜筋挫傷」で登録抹消中。開幕直後に7連敗を喫した。2連勝したものの、28得点はリーグワースト。得点力不足に陥る。緊急事態にレンジャーズのスプリングキャンプに参加していたシアーホルツと接触。開幕ロースター入りを逃したことで、契約にこぎ着けた。故障者がいるとはいえ、異例の外国人7人体制だ。

 新助っ人は「自分にはいいチャンスだと思った。このチャンスを生かして、新しい環境でやりたい」と新天地での挑戦に青い瞳を輝かせる。

 広島移籍が決まり、13年に楽天でプレーしたマギー(ジャイアンツ)から情報を収集した。「日本人投手の対処法。彼の体験談を聞かせてもらった。日本の投球スタイルは違う」。1年で日本野球に適応し、ベストナインを獲得したスラッガーの金言は大きな力となる。レンジャーズではチームメートにダルビッシュと藤川がおり、藤川とはカブス時代からの仲。話題が日本野球に及ぶこともあった。日本人投手との対戦も、日本人メジャーリーガーの先駆者である野茂(元ブルワーズ)や新たにチームメートとなる黒田など豊富。昨季は岩隈(マリナーズ)から本塁打を放っている。

 一発長打も期待されるが「アプローチをしっかりして芯でとらえることを心がけている」と確実性を求め、打点を狙う。会見後にはチームメートと汗を流し、打撃練習では快音を響かせた。1日でも早く広島の力となるために、新助っ人が異国の地で第1歩を踏み出した。