日本新薬が1-3の9回裏に吉野翔太主将(28=東亜大)の殊勲打でサヨナラ勝ちし、決勝リーグ進出に望みをつないだ。

 相手のボークで1点差に迫り、さらに吉野が中前に適時打。その打球が相手中堅手の失策を呼び、サヨナラの走者がホームインした。社会人7年目の吉野は東亜大から捕手で日本新薬に入り、途中で内野手に転向した苦労人。岩橋良知監督(48)が「自分に厳しいから、他の選手に対してもしっかりものが言える。吉野を必ずキャプテンにしたいと思っていました」と全幅の信頼を寄せる。「サヨナラにつながるヒットは7年目で初めて。後ろにつなぐ意識で打ちました」と語った。