甲子園に4度出場した拓大のルーキー、岸潤一郎投手(1年=明徳義塾)がリーグ戦初の「二刀流」に挑んだ。「3番DH」で先発出場して0-0の6回から救援登板も、7回に被弾し3回1安打1失点の“ホロ苦デビュー”となった。チームは延長15回の末、亜大に引き分けた。延長15回引き分けは、11年秋の青学大-日大3回戦以来。
6回、拓大のスコアボードでは、指名打者の「D」から「1」へと切り替わった。甲子園で6勝を挙げた岸が、初めて神宮のマウンドに上がった。先頭打者の亜大・法兼の初球にいきなり死球を与え、2死三塁のピンチを迎えたが、北村祥を直球で左飛に打ち取った。
7回に先制のソロ本塁打を許したが、3回を投げて許した安打はこの1本だけ。「まだ投げ込みがしっかりできていませんが、コースはしっかり突けたかなと思います」。1月の入寮後に右肩痛を発症。調整が遅れたが、兵庫から駆け付けた両親の見守る前で二刀流デビューを果たした。
失点は打者で帳消しにした。9回に同点のきっかけとなる二塁打を放った。「自分でゲームをつぶしたんで、あそこは打たないと」と、意地の一打が延長引き分けにつながった。指名打者が試合途中にマウンドに上がったのは、08年5月の東洋大戦で亜大・岩本貴裕(現広島)以来。「チームに合う形でこれからもやっていきたいです」。拓大でも、岸が投げて打って勝利へ導く。【和田美保】




