審判は石ころではなかった。ソフトバンクが珍プレーで同点に追いついた。1点を追う7回2死満塁。柳田の打球は二塁塁審の渡田に当たり、中堅方向へ転がった。2人の走者が生還したかに見えたが、二塁走者の生還は認められなかった。

 マイクで球場内に説明した渡田塁審は「アンパイアに当たりましたのでボールデッドとして、押し出しの形で満塁で試合を始めます」。

 野球規則5・09に「内野手(投手を含む)に触れていないフェアボールがフェア地域で審判員に触れた場合」は「ボールデッドとなり、走者は1個の進塁が許される」と決められている。渡田塁審は投手の後ろの位置に立っており、内野手の守備位置よりも前で打球に当たってしまった。