日本ハム大谷翔平投手(20)が今季2度目の完封で、ハーラートップの9勝目を挙げた。9回を3安打に抑え、11奪三振の快投。打線の大量援護も受け、チームの連敗を5で止めた。プロ1年目から得意とする地方球場での連続無失点イニングも「31」に伸ばした。

 立ち上がりは得点圏に走者を背負いながら無失点で切り抜けた。1死から2番岡田に右前打。二盗も許し、1死二塁とされたが3番角中を左飛、4番デスパイネは遊ゴロに抑えた。試合を中継するパ・リーグTVの計測では、岡田への3球目に投じた直球が159キロをマークした。

 2回は1死から6番井口に四球も、続く7番今江を二ゴロ併殺で無失点。

 3回は先頭の8番田村に四球。犠打、投ゴロで2死三塁とされたが、1回に右前打を許した2番岡田を空振り三振に打ち取った。

 3回裏に4点の援護を受けた直後の4回は文句なしの投球。3番角中、4番デスパイネ、5番クルーズを3者連続空振り三振。

 5回も6番井口を空振り三振で5者連続三振を記録。後続も冷静に断ち、3者凡退で勝ち投手の権利を得た。

 6回は2三振を奪って3者凡退。7回は2死から5番クルーズに初回以来の被安打となる中前打を浴び、暴投で2死二塁のピンチも6番井口を空振り三振に抑えた。

 8回は7番今江を空振り三振。途中出場の根元は投ゴロ。9番鈴木には左前打も、1番清田を遊ゴロ。

 9回は2番代打福浦を空振り三振、3番角中を遊ゴロ、4番デスパイネを空振り三振に仕留め、きっちり試合を締めた。