巨人は15日、V9時代を支えた名左腕・高橋一三(たかはし・かずみ)氏が14日午後4時59分、多臓器不全のため、東京都内の病院で亡くなったと発表した。69歳だった。通夜・告別式などの日程は未定。

 高橋氏は1946年(昭21)6月9日、広島生まれ。北川工からV9初年度の65年に巨人に入団。69年には22勝で最多勝、最優秀勝率、沢村賞を獲得。V9を達成した73年には23勝をマークするなど「右の堀内、左の高橋」の両輪として投手陣を引っ張り、チームの9連覇を支えた。75年オフに日本ハムに移籍し、83年に引退した。現役19年間で595試合に登板し、167勝132敗12セーブ、防御率3.18。最多勝、最多奪三振、最高勝率各1回。最優秀投手、ベストナイン、沢村賞各2回。引退後は巨人、日本ハムで投手コーチ、2軍監督を歴任。09年4月から山梨学院大の監督に就任したが、体調不良のため14年4月に退任していた。