全パの西武森友哉捕手(19)が球宴で清原以来、史上2人目となる10代での本塁打に挑む。史上最年少となる19歳での最多得票で選出された初の球宴。今日17日の初戦(東京ドーム)は6番でのスタメン出場が濃厚で、同僚の1番秋山、4番中村とシーズン同様のオーダーで慣れたリズムで輝かしい舞台の打席に入れそうだ。大阪桐蔭でバッテリーを組んだ阪神藤浪との対戦も注目だ。

 「オールスターなのでフルスイングで1発を狙いたい」。普段の強振はヒットの意識がベースにあるが、取っ払ってスタンドインを狙う。10代での本塁打は清原(当時西武)が高卒1年目の86年、2年目の87年に記録しただけ。前半戦で13本塁打を放ったパワーをお祭り舞台で証明する。

 球宴仕様の装備も用意されている。契約メーカーのゼット社がマスコットバットと、捕手では出場構想がないため外野手のグラブを特別製作。好きな色のシルバーと名前の「森」にかけてグリーンのツートンカラーで彩られている。練習限定の使用だが華やかさも増す。「しっかり盛り上げられるようにプレーしたい」。侍ジャパンのプレミア12のロースターにも楽天松井裕と並び最年少で選出。すべての足跡が森をスターへと押し上げる。【広重竜太郎】

 ▼森は1995年(平7)8月8日生まれで、19歳11カ月。球宴に10代選手が出場すれば、13年の大谷(日本ハム)藤浪(阪神)以来。過去に10代で本塁打を放ったのは、86年第2戦に18歳で、87年第3戦に19歳で打った清原(西武)だけ。86年は高卒新人で史上初のアーチ、87年はPL学園時代の同級生、桑田(巨人)からの1発。2試合ともにMVPに選ばれた。