DeNA三嶋一輝投手(25)が、広島前田と互角の投げ合いをみせた。最速150キロの球威ある直球に、キレのあるスライダーとチェンジアップをちりばめて7回を3安打1失点。7回2死一、三塁のピンチでは、代打松山を内角147キロで右飛にねじ伏せ、右拳を力強く握り締めた。

 この日1軍に再昇格。5月14日中日戦(横浜)以来の白星はお預けとなったが、「チームに勝ちがついてよかった」と安堵(あんど)の表情。ただ、「3回の1点は本当に無駄でした。2死を取ってから安打を許して、丸さんには弱い真っすぐを長打にされてしまった。結果的に7回1失点ではあっても、あの1点は僕のミス。もったいなかったです」と反省も忘れなかった。

 中畑清監督(61)は「(球が)荒れている中でチャンスを与えない、点を与えない投球で、頼もしく見えた。マエケン相手に投げ勝った気がしている。褒めていいと思います。次が楽しみ」と好投をたたえた。