優勝マジックを29とするソフトバンクは千賀滉大投手(22)が今日18日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で3年ぶりの先発マウンドに上がる。17日にヤフオクドームで行われた投手練習に参加し、最終調整。「後先を考えずに、全力でやりたい。ファームで(候補が)たくさんいる中で、代表で上がれた。2軍にいる選手でもやれることを見せられたら」と意気込んだ。

 今回のチャンスは、スタンリッジの「産休」により巡ってきた。登板翌日には出場選手登録を抹消する予定。1度きりの登板で、悲願を実現させる決意だ。それは先発初勝利-。支配下登録された12年は2度先発で登板したが、勝ち投手になれなかった。翌年から中継ぎでブレークしたが、昨年は右肩痛に苦しんだ。8カ月のリハビリ期間を経て、先発に再転向。「ようやく投げられるようになった。先発で勝ちたいが、試合を作ることが一番」。直球は150キロを超え、球威は抜群だ。

 工藤監督は「来年は(先発枠を)奪い取るぐらいの気持ちでやってほしい」と期待を込めて、送り出す。充実した戦力に、若い力もミックスし、リーグ優勝に前進する。【田口真一郎】