オリックス平野恵一内野手(36)が今季限りで現役を引退することが19日、分かった。25日に本拠地の京セラドーム大阪で引退会見を行う。01年のドラフト自由獲得枠で東海大からオリックスに入団。07年オフに阪神にトレード移籍し、鳥谷との二遊間コンビで一時代を築くも、12年オフにFAでオリックスに復帰した。今季は右かかと痛などのケガに苦しみ、最後は古巣でユニホームを脱ぐことを決めた。

 阪神時代の10、11年は、二塁手でベストナインとゴールデングラブ賞を獲得。1260試合で打率2割7分9厘、18本塁打、263打点の通算成績を残した。169センチ、67キロの体でオリックス、阪神両球団でレギュラーを張ってきた。

 06年5月6日のロッテ戦(当時千葉マリン)でファウルの飛球を追い、顔面から一塁側フェンスに激突。右腰部肉離れ、右股関節捻挫など体の各所に重傷を負った。それでも1つのアウトを取るために全力を尽くすプレースタイルは変えなかった。

 近年は右ふくらはぎ痛など長引く故障に悩まされ、今季は右かかと痛などが悪化して5月21日に出場選手登録を抹消。出場29試合にとどまっていた。球団は将来の指導者としてのポスト準備を含め、功労者の今後を検討していく。

 ◆平野恵一(ひらの・けいいち)1979年(昭54)4月7日生まれ、神奈川県出身。桐蔭学園では甲子園出場し、東海大を経て01年の自由獲得枠でオリックスに入団。トレードで08年に阪神に移籍し、10、11年に二塁手としてベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。12年オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスに復帰した。169センチ、67キロ、右投げ左打ち。