中日が浜田達郎投手(21)をドミニカ共和国のウインターリーグに派遣することが29日、分かった。10月15日の開幕に合わせ、10月上旬に渡航し、1カ月半ほどプレーする見通しだ。

 首都サントドミンゴにあるエスコヒドに所属するとみられる。浜田達は昨年も派遣候補に挙がっていたが、8月下旬に左肘靱帯(じんたい)損傷を発症し見送られていた。

 代わりに昨年はプロ1年目を終えた又吉が参加。リリーフとして17試合に登板、防護率1・69と活躍した。同国の英雄マニー・ラミレスらメジャーの一線級と対戦し「いい経験になった」と振り返る。中日では06年から4年連続で複数選手を派遣。山井や吉見、浅尾も経験した。又吉は5年ぶりの派遣だった。

 長いリハビリを経て復帰した左腕は8月15日の巨人戦で今季初登板。5回1/3無失点と好投したが勝ち星をつかめず、その後3度の先発も不安定で、3年目の飛躍は果たせなかった。

 それでも、昨年のプロ初先発を完封で飾り、5勝を挙げたように潜在能力は中日の若手でもトップクラスと期待される。高校時代、ともにビッグスリーと称された阪神藤浪、日本ハム大谷はともにタイトル争いするなど大黒柱となってチームを引っ張っている。次代を背負う竜のエース候補生が、カリブの荒波にもまれて帰ってくる。

 ◆ドミニカ共和国のウインターリーグ(WL) リセイ、エスコヒド、アギラス、エストレージャス、ヒガンテス、トロスの6チームによるリーグ戦。約2カ月戦ったのち、来年2月まで2段階のプレーオフを経て優勝決定。カリビアンシリーズでプエルトリコ、ベネズエラ、メキシコ、キューバの各WL代表と優勝を争う。中日所属の同国出身選手たちも例年参加する。