今季限りで現役引退する日本ハム木佐貫洋投手(35)が、引退登板で1イニングを3者凡退。有終の美を飾った。「ホッとしています。なんとか先頭を抑えられたのが大きかったですね」と、いつもと変わらない姿勢で臨んだ現役ラスト登板を振り返った。

 4点ビハインドの5回に2番手で登板。名前がコールされると、大歓声が起きた。先頭のロッテ4番デスパイネを得意のフォークで空振り三振。5番井口もフォークで空振り三振。6番クルーズもフォークでタイミングを外し、二ゴロに打ち取った。ベンチへ引き揚げる際は、ナインから次々と握手を求められ「ありがとう」と何度も感謝。「最後の札幌ドームでの登板となりましたが、ご声援ありがとうございました。マウンドに上がる時の大歓声には勇気をいただきました。本当に皆さんありがとうございました」と、最後はファンへ感謝し、13年間のプロ野球人生を終えた。