日本ハム鍵谷陽平投手(25)が「ヨガ・インストラクター」を目指す。沖縄・国頭での秋季キャンプ第2クール最終日となる5日、今キャンプ初めてブルペン入りし、65球を投げた。キャンプ終了後は、体の柔軟性を求め、ヨガを学ぶ予定。年内にマスターし、来年1月に巨人沢村と米ハワイで行う合同自主トレでは、中大の先輩に「特別ヨガ教室」を開講する意気込みだ。

 米ハワイのまぶしい日差しを浴びながら、屈強な体を持つ男たちが「女豹のポーズ」をする。想像すると少し気持ち悪いが、鍵谷は本気だ。今キャンプ終了後、年内はヨガを習い、来年1月のハワイ自主トレでも継続する。「(合同トレを行う)沢村さんも興味があると思うので、教えたいですね。まずは11月、12月で自分がしっかりできるようになりたいです」。先輩の“専属インストラクター”となれるよう、まずはしっかりと学ぶつもり。

 目的は体に柔軟性を出すこと。今季でプロ3年間が終了。「ウエートだったり走り込みだったり、これまでは体を強くすることを目的としてやってきました。ここからはそれを継続しながらも、バランスだったり柔軟性を考えていきたい」。プロの練習で大きくなった体を、さらに1段ステップアップさせる。「股関節まわりの柔軟性が出れば、故障もしなくなる」。今季は中盤以降、同所に痛みを抱えたこともあり、ケガ防止という観点からも、効果が期待できそうだ。

 さらにヨガには、呼吸を整え、精神を統一するという側面もある。「メンタルというか、自分の足りないところが養える」。勝敗を左右する「勝利の方程式」の一角として、ヨガは一石二鳥のトレーニングだった。

 この日は今キャンプ初めてブルペン入りし、65球を投げた。「久しぶりだったので疲れましたけど、順調にきています」。来季はロハスな鍵谷が、救援陣を支える。【本間翼】