ソフトバンク柳田悠岐外野手(27)が25日、都内で行われた「NPB AWARDS 2015 supported by リポビタンD」でパ・リーグの最優秀選手賞を初受賞した。トリプルスリー達成など、自身最高のシーズンを送り、チームの2連覇に大きく貢献。文句なしのMVPとなった。2年連続トリプルスリーや40本塁打40盗塁を来季の目標に定めた。いずれも球界初の偉業になる。来季年俸2億円の大台突破が確実視されるギータの進化は、まだ止まらない。
超人と呼ばれた男が壇上で震えた。パ・リーグMVPの表彰で、その名を呼ばれた。柳田がプロ5年目で最高の栄誉をつかんだ。「緊張したっす。頭の中が真っ白になって…」。名実ともにスター選手の仲間入りを果たした。最初に出たのは、感謝の気持ちだった。
「監督、コーチ、裏方さん、チームメートに感謝したい。評価してもらい、光栄です」
今季は打率3割6分3厘、34本塁打、99打点で自己最高のシーズンを送った。最大の目標だったトリプルスリーも達成。試合の流れを変えるホームランも多く、2年連続日本一の原動力になった。各部門でキャリアハイを更新。要因にスランプの撲滅とフルスイングへのこだわりを挙げた。
「健康的な体が一番。スランプになると、メンタルが崩れるが、大きなスランプがなかったので、そこが一番大きかった。今年は打率を意識せず、ホームランを打てるスイングを心がけた。三振しても、当てにいかないと決めていた」
7月は打率2割6分2厘と苦しんだが、それ以外は月間3割3分を常に超えた。不振の兆しが見えれば、原点のフルスイングに立ち返った。豪快なフルスイングの積み重ねが大きな飛躍を呼んだ。
今季はリーグ2位の14死球と相手投手の攻めは厳しくなった。来季は簡単には打たせてくれないだろう。それでも小さな目標は描かない。史上初めてトリプルスリーと首位打者を同時達成したスラッガーは、今年以上に高いハードルを自らに課した。2年連続トリプルスリーや40本塁打40盗塁を視野に入れる。
「もちろん、続けられるものは続けたい。毎年、いい成績を残したい」
ベストナインやゴールデングラブ賞も獲得した。12月に予定される契約更改について問われると、「楽しみですね」とニヤリ。今季年俸9000万円から2億円の到達は確実視されている。3倍増の2億7000万円という大幅アップが実現するか。バラ色のオフはまだまだ続く。(金額は推定)【田口真一郎】



