ソフトバンクを今季限りで退団した松中信彦内野手(41)が1日、期限を決めず、NPB限定で来季のオファーを待ち続ける考えを明かした。この日は福岡県内での選手会納会ゴルフに参加。ソフトバンク選手としての最後の行事を楽しんだ後、取材に応じた。

 現時点で他球団からのオファーについて「ないです」と明言。「NPBで最後のチャンスを、と思ってホークスを退団した。簡単に来るとは思っていない」と、独立リーグや海外は考えておらずNPB以外からのオファーも来ていない。それでも、現役への思いは衰えていない。「自分で区切りは決めていない。キャンプ、オープン戦で(状況は)どうなるか分からないですし、呼ばれた時に力を発揮できるように準備したい」と話した。

 現在はジムや福岡市内の施設で川崎(ブルージェイズFA)と打撃練習などを行う。シーズン中100キロあった体重も王球団会長から5キロ減量指令を受け、95キロに絞った。年明けには松田、福田らとグアムで自主トレを行う。その後は福岡で練習を続ける予定だが、社会人時代の古巣で千葉・君津にある新日鉄住金かずさマジックからも練習場提供の話をもらっている。可能性にかけ、準備を続けていく。【石橋隆雄】