佑ちゃんが鷹キラーに名乗りを上げた。日本ハム斎藤佑樹投手(27)が6日、飯山と増井とともに、都内で行われた「東京ドームシーズンシートオーナー様限定 クリスマスパーティー」に参加。トークコーナーではプロ5年間で未勝利のソフトバンクについて言及。集まった約260人のファンの前で来季こそ覇権を争うライバルから白星を量産して、チームの日本一奪回に貢献することを宣言した。

 一足早くクリスマスムードに包まれた会場で佑ちゃんが突如、日本一球団へ宣戦布告した。「僕、まだホークスに1度も勝ってないんですよ…でも、来年はホークスに勝ちたいと思います」。プロ5年間でソフトバンク戦は8試合に登板して0勝2敗、防御率3・26。今季も12球団NO・1のチーム打率2割6分7厘を誇った強力打線だが「あのチームに勝たないといけない」。覇権奪回に貢献するために越えなければならない壁を、あえて口にした。

 ソフトバンク相手に白星はないが、苦手意識もない。「パ・リーグの5球団の中で、ホークスが一番(対戦)防御率がいいんです」。過去8戦で先発した6試合はすべて5回以上を投げている。今季は6月20日に敵地で中継ぎとして3番手で登板。1回1/3を1安打無失点に抑えた1試合のみだった。「CSを勝ち上がったら、1戦目で(先発として)投げる予定だった。仕返しをしたいと思っていたけど、出来なくて悔しかった」。CSで登板機会が巡ってこなかった悔しさも来季へぶつける気概を見せた。

 この日は午前中に自主練習を行ってから、会場へ駆けつけた。先発ローテ奪取へ向けた準備も着々と進めている。ポジションを勝ち取り、悲願の鷹狩りへ、「球が速いとか遅いとか関係ない。抑えたら勝ち。勝たなかったら意味がない。来季勝負って感じですね」。復権を目指す佑ちゃんが、チームにとっても命題の1つである打倒ソフトバンクの急先鋒(せんぽう)となる。【木下大輔】