阪神が15日の雨天中止を挟み、聖地での伝統の一戦で連敗を喫した。カード負け越し、連敗はともに今季初めて。首位ヤクルトとのゲーム差は1・5に広がった。阪神先発のイーストン・ルーカス投手(29)は5回7安打4失点で、来日3度目の先発でも白星はつかめなかった。
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阪神打線は巨人田中将にしてやられましたね。かつての力やキレで押していたスタイルではなく、緩急やいろんな球種を使って、丁寧に丁寧に、コースいっぱいに投げ込んでいました。まずい守備で足を引っ張られても百戦錬磨。今の自分をよく知っている投球でした。阪神打線はなかなか付け入るスキがなかったですね。
対してルーカスには丁寧さが感じられませんでした。初回に連続四球からダルベックに浴びた3ランもそうですが勝負球が全部甘い。簡単に真ん中にいく。来日初先発は初の甲子園、2度目は初の京セラドーム大阪という緊張感があったでしょうが、もう3度目です。全試合で初回に先制を許しましたが、5回までの投球全般にも修正が見られませんでした。
球団助っ人左腕最長身、191センチから繰り出す150キロ超の真っすぐが武器とあって、例年の外国人投手以上に期待していました。それが3戦2敗でローテを守れるかも微妙な立ち位置。首脳陣は今月いっぱいは我慢してもこの内容が続けば処遇を考えるでしょう。
敗戦の中で存在感を発揮したのは佐藤でした。初回の2ランはボール気味の内角高めにうまく肘をたたんでヘッドを走らせた。これまでなら強振して詰まって小フライになっていたコースで、田中将もそこを狙ってきた。でも今年の佐藤は全力で振っていない。リラックスしてボールを見ている。“進化”を感じた打席で、あの1発で最後まで分からない展開にしてくれました。
最後に野球人として巨人の守備に触れさせてください。4回無死一塁で田中将が遊撃正面の併殺コースに打たせたのに泉口がファンブル。土のグラウンドに対する緊張感が全く感じられない場面でした。阪神の中野は最後まで何が起こるか分からないという捕り方をしています。優勝争いするためには1点勝負をいかに取るか。二遊間の守備力アップは喫緊の課題に感じます。(日刊スポーツ評論家)




