俺もトリプルスリーや! オリックス糸井嘉男外野手(34)が17日、神戸市内でチーム最後の契約更改交渉に臨んだ。「背番号くらい下がった」と7000万円減の推定年俸2億8000万円でサイン。人生初の主将を務めた今季は大不振に陥り、20%ダウンを受け入れた。

 「ふがいない成績。チームも引っ張れなかった。来年は絶対、今年の分も打ちまくりたい」。数年前から自主トレをともにするソフトバンク柳田がトリプルスリーを達成。糸井はかわいい後輩に先を越され「うらやましい半面、僕も達成したい気持ちがある」と刺激された。

 順調なら来季の開幕直後に国内FA権を取得。球団とは複数年ではなく、1年契約を結んだ。糸井は「そのオフにどういう気持ちになっているか分からない」としたが、横田球団副本部長は「『FAを取ってもこのチームでやりたい』と言っていた」と明かした。

 先月には古傷を抱える左膝に「PRP治療」と呼ばれる血小板注射を施した。「3日前にその病院に行って、炎症は取れていると言われた。まずは体を万全にする」。年明けは柳田や阪神今成らとグアム自主トレを予定。球界の超人が復活を遂げ、1年後はバラ色のオフにする。【大池和幸】