補殺の鬼になります。阪神江越大賀外野手(22)が18日、サンテレビ「熱血!タイガース党」に生出演した。午前中は鳴尾浜で自主トレ。2年目の来季に向け、補殺数の量産を誓った。

 「刺したいですね」

 不敵に笑った。今季は51試合で外野守備に就き、補殺はわずか1。「納得できない」と言い切る。ウエスタン・リーグでは46試合の外野守備で同リーグ3位タイの補殺6。「1軍でも持ち味を出せるようにしたい」と目をギラつかせた。

 「送球は正確性がまだまだ足りない。シートノックではできても、試合になると必死になる分、気持ちで指先にズレがあった。シートノックから走者が走ってくることをイメージして、投げるのが大事だと思う」

 駒大セレクションを受けた高校3年夏の時点で遠投115メートルの強肩だ。今季のセ界外野補殺王はDeNA筒香(10補殺)。強肩のイメージがつけば、警戒されるあまりに走者がベースを蹴らないケースも出てくる。それでも試合に出続ければ、10補殺を狙える素材であることは間違いない。

 甲子園の浜風への対応、1歩目のスタート、ポジショニング…。守備力は確実に向上している。華やかな補殺でも虎党を沸かせ、名手への階段を一気に上る。【佐井陽介】

 ▼今季の阪神外野陣の17補殺はセ・リーグ4位。最多のDeNA29補殺から大差をつけられた。チーム最多は福留と大和の5補殺で、セ最多の筒香(DeNA)10のちょうど半分。阪神外野手のシーズン2桁補殺は、06年赤星の12を最後に9年間出ていない。