阪神で07年に新人王を獲得し、前楽天の上園啓史投手(31)が今季限りで現役引退する意思を固めていることが20日、分かった。「気持ちはやりたいけど、現実は甘くない。今年はほとんどプレーできていない。ケガしていたし、復帰後も思うような投球をできなかった」。開幕前に左ふくらはぎが肉離れとなり、長期離脱。この秋、戦力外通告を受けていた。11月にはトライアウトに参加したが朗報は届かず、引き際を悟った。

 野球人生のけじめとして、12月下旬からオーストラリアのウインターリーグに参戦し、プロとして最後のチャレンジに臨む。