2年目は、トークも磨く。ロッテ中村奨吾内野手(23)が23日、QVCマリンで荻野、清田、角中らと野球教室を行った。自らの野球道具が当たる抽選会を終えると、「来年は、もっと良いものを持ってくるので、また来てください」とあいさつ。分かりやすい話に、参加した子どもたちからは歓声が起きた。

 プロ1年目は、しゃべりが苦手だった。一緒に上がったお立ち台で、涌井から「いつもこの子には声をかけているのに、全然反応がなくて、何を考えているか分からない」と、まさかのダメ出しを食らったこともあった。もともと、寡黙なタイプ。ただ、プロになった以上、自分の言葉をファンに届ける必要があると分かっている。「トーク力を磨きたいです。言葉足らずだと、思いが伝わらないこともあるので」と、課題を口にした。

 教材に浮上したのが、好きでよく見るバラエティー番組だ。「芸人さんは面白いですよね。ちゃんと話に落ちがある。勉強になります」。年末年始は、お笑い番組が豊富。M-1やTHE MANZAIはチェック済みだ。兵庫出身も「関西人ぽくないと言われます」という中村。2年目の目標は定位置奪取だが、同時に、口達者になってファンの心をつかむ。【古川真弥】