2日に1日は筋トレデー。阪神が来春の沖縄・宜野座キャンプで、筋力トレーニングを積極的に練習メニューに採り入れることが23日、分かった。例年は通常メニュー後、各選手に特打や特守などの個別メニューを課している。来季は1クール4日間のうち2日間は筋力トレーニングに専念させる計画だという。

 シーズンを戦う基礎体力をつけるキャンプは金本流だ。金本知憲監督(47)は現役時代、筋力トレーニングを重視し、屈強な体は「鉄人」の異名をとった。近年の阪神は勝負どころの9月に息切れし、ペナントレースから脱落するパターンが常態化していた。

 11月の秋季キャンプ時も指揮官は「ある程度、強制力をもってやらないと。メニューの一環として。僕は嫌いだからやらないというわけにはいかない。当たり前のこととして、やっていこうかなと」と話し、筋力トレーニングの必修化をほのめかしていた。プロ野球記録の1492試合連続フルイニング出場こそ、その効果を実証するものだろう。これまで選手の自主性に任されてきたが、新体制では異例ともいえるチーム方針になる。

 指揮官は「疲れてきたら力が入らなくなる。それでパッとトレーニングを入れたら、結構、生き返る」と話し、疲労回復の効果もあると説明する。限界まで鍛え、スピードとパワーを生む筋肉をつくる。キャンプから鉄人イズムで、屈強な虎に生まれ変わる。