ヤクルト真中監督がバレンティンに「全試合出場」指令を出した。15日、ニッポン放送の「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」に生出演。放送終了後、取材に応じ「バレンティンは本塁打がある打者。彼が1年間ちゃんと試合に出てくれて、打線に入るだけで相手にとって脅威になる。(全試合出場)してほしい」とリクエストした。

 来日6年目となるバレンティンは1年目に、最多の140試合に出場。これまでに、全試合出場の経験がない。だが、同監督は昨季終盤に可能性を見いだしたという。「彼はゴロでも一塁まで全力疾走をしていた。守備でも抜いた走りはなかった」と本人の「やる気」の部分に大きな可能性を感じている。

 13年秋に受けた左アキレスけん手術の影響で、昨春キャンプは不参加だったバレンティン。シーズン中は、左太ももの手術を受けるなど15試合で1本塁打に終わった。現在は、米国で調整中。月末に来日する予定の主砲に、真中監督は「普通に1年間やれば、30発はいくでしょ。去年が駄目だった分、本人もやる気に満ちていると聞いている。今年はニュー・バレンティンを見せてほしい」と、大きな期待を寄せている。【栗田尚樹】