阪神掛布雅之2軍監督(60)が23日、鳴尾浜を訪れ、ルーキー板山祐太郎外野手(21=亜大)の打撃を約20分チェック。「強く振れて形もできている。グラウンドでどういう打球を打つか楽しみ。1カ月間、じっくり見たい」と評価した。

 板山はチーム最下位の6位指名。掛布2軍監督も、73年ドラフト6位。高校の公式戦本塁打は0本。168センチ、66キロほどだったという。「僕の1年目を見れば、ガリガリの僕が、48本塁打も打ってホームラン王になるとは誰も思わなかった。いろいろ見極めてあげて、いい方向に納得する形で行ければいい」と、板山の大化けを期待した。板山は掛布2軍監督について「同じ左打者でプロ野球で活躍された方ですから、得るものは多い」と、積極的に教えを請うつもりだ。

 キャンプは2軍スタートだが「これが現実。しっかり力をつけて、はい上がっていきたい」と板山。亜大3年時に視力が低下し、両目ともに0・6だったという。先日、初めてコンタクトレンズを作った。視力は1・5になった。視界良好になって、白球だけでなく1軍もとらえたい。【酒井俊作】