覚せい剤所持容疑で逮捕された元プロ野球選手清原和博容疑者(48)が最近、群馬県内で通称「シャブばばあ」と呼ばれる、暴力団関係者とされる大物女密売人のルートで覚せい剤を入手していたとの証言が8日、浮上した。別組織の暴力団関係者から女を紹介されたとの情報もあり、同容疑者の裏社会への広範な人脈も疑わせる。高速道路のインター付近など目立たぬ場所で密売人と接触していたとみられ、取引相手は女の手下だった可能性もある。

 覚せい剤の受け渡し場所にラブホテルを利用したとの情報について、群馬県南部のラブホテル従業員は「十分ありえる。実際、クスリを使っている客も多いと思う」と話した。浴室のシャンプーボトルや、トイレのタンクの中から、注射針が見つかることがしばしばあるという。「タンクはめったに開けないし、シャンプーボトルも補充の時にしか開けない。誰が使ったか分からないようにしてるんでしょう」と話した。

 不審者、不審物が見つかれば通報するが、男性1人や男性同士の利用も多く、この地域では駐車場付きの部屋が立ち並ぶホテルが主流。15分で帰る客もいれば、コーヒーだけ飲んでベッドを使わずに帰る客もいる。従業員は「休憩3時間なら3000円が相場。悪用されてもホテル側も知りようがない」と話した。