DeNA山口俊投手(28)が19日、開幕投手に内定する25日広島戦(マツダスタジアム)の登板を回避することが濃厚となった。12日のイースタン・リーグ、ロッテ戦で一塁カバーに入った際に右足首を負傷。この日の西武戦登板をやめて回復を優先させたが、最終的に首脳陣、メディカルスタッフの判断で開幕戦登板も回避する可能性が極めて高くなった。

 山口は前日18日のイベント後に「足は順調に回復している。25日に万全でいけるように調整する」と初の大役に意欲を燃やしていた。だがラミレス監督は「彼はファイターだ」と本人の心中を察しながらも、「シーズンを通して必要な選手ということも検討しないといけない」と悩む胸中を明かしていた。

 代役の開幕投手には、開幕カードで先発予定の井納、久保康が有力になる。特に井納は、この日の西武戦で先発し4回を1安打無失点。直球、変化球ともに低めに集め、危なげなかった。開幕戦は中5日での登板となるが、54球と余力十分で降板しており、支障はない。井納は「自分なりにいい形で締めくくれたと思う。ここからはシーズンにどう入っていけるかだと思う」と話した。