故障者続出で苦しんできた日本ハムに、やっと追い風が吹き始めた。前カードのロッテ戦から復帰した浅間に続き、右足首痛で離脱している岡大海外野手(24)が、今月末の交流戦開幕(31日ヤクルト戦)をメドに、1軍復帰する可能性が出てきた。早ければ今週中には2軍で実戦復帰。ようやく、戦力が整いそうだ。

 上位追撃、逆転首位浮上の青写真が描ける。我慢の春を過ごした日本ハムに、明るい初夏がやってくる。右足首痛で開幕前から離脱していた岡が、交流戦スタートのタイミングとなる今月下旬にも、1軍復帰する可能性が出てきた。

 岡は3月17日のオープン戦(対ソフトバンク)で、一塁を駆け抜ける際にベースを踏み損ない、検査の結果「右足関節1度内反捻挫」と診断された。開幕まで1週間という大事な時期での離脱。ケガがなければ、開幕スタメンも内定していたレギュラーのアクシデントは、栗山監督にとっても痛い故障だった。

 すでにリハビリのペースは上がっており、早ければ今週中にも2軍で実戦復帰する。まずはDHや代打で状態を確認し、徐々に段階を上げていく予定。守備や走塁もこなせるようになりゴーサインが出れば、“幻の開幕スタメン”が、借金生活に苦しむチームに帰ってくる。

 ベテラン矢野や杉谷、腰痛で一時離脱した有原ら、3、4月は故障者が続出。「いるメンバーがベストと思ってやるだけ」と話す指揮官も「(けが人が)これだけ多いのは初めてのこと」と頭を抱えていたが、岡が戻れば反攻の見通しも立つ。

 一足早く復帰した浅間は1番に抜てきされた1日のロッテ戦(QVCマリン)で3安打3打点の活躍を見せるなど、さっそく存在感を示している。続いて岡の復帰となれば、チームは一気に活性化する。