絶対的なセットアッパーに大きく前進した。楽天キャム・ミコライオ投手(31)がロッテ戦の3番手で登板した。5-3と2点リードの8回を託され、1回を無失点に抑えて今季初ホールドをマーク。9回を3者凡退に抑えた3日に続き、2日連続で結果を残した。広島時代の14年10月1日以来となる連投となったが、「2軍でも連投はしているから問題ない。1軍では今年初めてだったが、トラブルなくマウンドを降りることができた」。梨田監督は試合前、「リードさせている場面でも投げさせたい」と勝ちゲームでの登板を示唆していたが、見事に期待に応えた。

 楽天に移籍した昨年に椎間板ヘルニアを発症。まだベストの状態ではないものの、205センチの長身から角度のある速球と、「持ち味は打たせて取る投球。武器になっている」と自信を持つツーシームで凡打を築く。登板3試合で自責点は0と安定感を披露する。

 リズや青山ら8回を任されていた救援陣が結果を残せていない現状だけに、指揮官は「手応えがある」と好感触を抱く。ミコライオも「この場所を任されてうれしく思う。そういう場面で投げるのは好きだからね」と、不敵に笑う。ミコライオから守護神の松井裕へ。楽天「勝利の方程式」の形成が現実味を帯びてきた。