ＤｅＮＡが今季１０度目の逆転負けを喫し、連勝が３で止まった。

　アレックス・ラミレス監督（４１）は「（広島黒田から）序盤の２回に３点を取れたことは良かったけど、リードを保つことができなかった」と淡々と振り返った。

　ここまで好調を維持してきた先発井納翔一投手（３０）の乱調が誤算だった。３点援護を受けた直後の２回。２死一塁で安部のライナー性の打球が右太もも外側に直撃するアクシデントに見舞われた。ベンチに下がり治療を受けた後、続投を志願。この回は無失点で切り抜けたが、３回に田中、菊池の連打で１点を返されると、２死一塁からエルドレッドに同点２ランを食らった。

　井納　首を振って投げるには、もっと責任感のあるボールを投げなければいけない。自分の未熟さが出た。そのせいで負けた。

　エルドレッドに対し、カウント２－１からの４球目。捕手戸柱のサインに首を振り、外角スライダーを選択した。「空振りをとりにいった。悪くても低めのボールゾーンに投げないといけない」。本意よりも甘く入ったところを狙われ、スタンドまで運ばれた。５回には３番丸から４連打を浴びて２点を勝ち越された。５回、被安打１０、５失点でＫＯ。中継ぎ陣にいい流れをつなぐことができなった。

　ラミレス監督は「（２回の打球直撃が）少し影響があった。前後で投球が変わったところがあった」とかばった。篠原貴行投手コーチ（３９）は「直球、変化球の精度が今までよりは落ちた。次のピッチングが大事」と次回登板での奮起に期待した。