試合前のスタメン発表で、スタンドのファンがざわついた。この日、ファーストピッチセレモニーに臨むため、新日本プロレスのエース棚橋弘至(39)と本間朋晃(39)が来場。特別に、広島のスタメン発表を棚橋が、日本ハム側は本間が務めた。棚橋はハキハキと読み上げたが、しゃがれ声の本間が「3番、指名打者、大谷」など読み上げると場内から笑い声が。日本ハム陽岱鋼や広島菊池ら、両ベンチにいた選手らも笑顔で、独特なハスキーボイスを堪能していた。

 ファーストピッチセレモニーでは左肩剥離骨折と左腕二頭筋断裂を負っている棚橋の代わりに、本間がマウンドへ。緊張から大量の汗をかきながら投じた1球はワンバウンドで捕手を務めた大嶋のミットに収まった。中学時代は野球部に所属していた本間は「プロのマウンドに上がるのは夢のような話。札幌ドームは最高ですね。でも、ワンバウンドだったので50点です」。故障中の棚橋は、復帰予定として7月18日に札幌で開催される「G1クライマックス26」開幕戦を明言。「去年のチャンピオンなので。復帰戦を見来て下さい」と、来場者に呼びかけていた。