西武が拙攻でゼロ封負けを喫した。再三得点圏に走者を進めながら、あと1本が出ず。ここまでの4戦で計34失点という投壊状態の中で、先発ポーリーノが6回3失点(自責2)と踏ん張ったが、打線が援護出来なかった。

 田辺徳雄監督(50)は「ポーリーノはゲームをつくってくれたけど、今日はとにかく攻撃のミスが出た」と険しい表情。「(打線は)詰めの甘さ。ゆるい攻撃をしていたら点を取れない」と指摘した。

 4回は無死一、三塁での炭谷の三ゴロで三塁走者の山川がスタートを躊躇(ちゅうちょ)。5-4-3の併殺打となって絶好機を生かせず、同監督は「(山川は状況を考える)余裕がなくて、あの走塁になってしまったのか…」と嘆いた。奈良原内野守備走塁コーチも「ゴロになったらスタートで、それが出来ないのは準備不足か、集中力を欠いていたのか。準備していれば動けるわけだから」と、苦言を呈した。