日本野球機構(NPB)井原敦事務局長は7日、コリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しについて、担当者が12球団を巡回して新基準を説明した上で、早ければオールスター第2戦が行われる16日に規則委員会を開いて決定する方針を示した。順調に理解が得られれば、18日に開始の後半戦から見直しが可能となる。

 現在は、守備側の選手が走路に入れないという基準を厳格に適用するが、見直し案では実際に衝突が発生したときに捕手のブロックや走者の体当たりがあったかを判断する。井原事務局長は「走路に入ったか入ってないかではなく、キャッチャーは、捕球に関係なく走者を邪魔したか、しないか」と説明した。友寄正人審判長らがオールスター戦までには各球団の監督、コーチらに説明を行う。4日の実行委員会では、シーズン中の運用基準変更などに難色を示す球団もあり、各球団に理解を求めることになる。

 この日は、NPBと日本プロ野球選手会の事務折衝が行われ、選手会側にも新基準の説明を行った。同選手会・森忠仁事務局長は「オールスター明けから運用していきたいという話でした。方向性としてはいいと思います」と、15日の臨時大会で議論する方針だ。

 NPB・井原事務局長は「拙速に陥らず、きちんと理解してもらえるようにしたい。オールスター明けは1つの節目ですが、そこにこだわって、ではなくて、積み上げた結果、結論であればいい」と話した。