日本ハムが大谷の12号ソロを含む猛打賞も実らなかった。9回、この日3安打目となる、2年ぶりの三塁打で出塁。期待をあおり、機運を高めた。だがレアードの一打で踏んだ4点目のホームが最後の得点になった。プロ通算6度目の猛打賞で初めてチームが敗れた。

 序盤から孤軍奮闘した。4回には、左中間席へ12号アーチを描いた。変化球が2球続いた後の3球目、145キロ直球を狙い打った。「感触もよかったし、完璧でした」。“代名詞”の逆方向。低く、速い弾道で突き刺した。メジャーで唯一2桁勝利&2桁本塁打を達成の1918年ベーブ・ルース(13勝11本塁打)のアーチ数を超えた。

 右手中指の皮がめくれたことがきっかけで、投手としての状態は上がってこない。当初予定されていた明日31日ソフトバンク戦(札幌ドーム)の先発登板は回避する見込み。それでも打者としては7試合連続安打。バットでの貢献度はずばぬけている。

 だが、チームは6回に逆転を許し、6月18日以来の連敗で首位ソフトバンクとのゲーム差は5に広がった。栗山監督は「みんなで何とかしようというのは出ていた。でも結果がすべて。まだまだ力が足りない。今日の悔しさを持って、明日から頑張ります」と巻き返す。

 ▼大谷が今季12号。1年目からの本塁打数は3→10→5→12となり、これがプロ通算30本目。既に大谷は投手として通算37勝をマーク。通算30本塁打と30勝の両方を記録したのは9人目。1リーグ時代に入団が5人おり、2リーグ制後入団では金田(巨人)関根(巨人)米田(近鉄)に次いで4人目。過去8人しかいない記録を、大谷はわずか4年でマークした。