中日は逆転負けで連敗し、再び単独5位に落ちた。7月は8勝15敗。7カード連続勝ち越しなしと大きく成績を落とした。

 1-0の7回2死から、快投を続けてきたジョーダンが逆転された。谷繁監督は「守備から流れが変わった」と指摘したのは2死から中谷に許した内野安打。二遊間への打球は中途半端なバウンド。二塁エルナンデスは追いつきながらも逆シングル捕球を試みて後逸した。北條につながれ、代打狩野に2点打を浴びた。

 「1歩動いていれば正面に入れた。1つのプレーで流れがいっぺんに変わる」と指揮官。エルナンデスは以前から球際で手先に頼るスタイルだが、やはり軽率に映った。守備力なら二塁は荒木だが、今は攻撃を重視して助っ人を優先的に使っている。監督が「1点のあと追加点を取れなかったからこういう試合になった」と元気のない打線に敗因を求めたのも当然だ。

 平田が腰痛を訴え、代役で右翼の松井佑は無安打。主力の穴を埋める存在、突き上げる存在がチーム内に乏しい。7月が終わり、シーズン中の戦力補強期間も終了。西山球団代表は「これでいきます」と現有戦力に期待した。個人が成績を上げない限り、チームも浮上はしない。逆襲への見通しが曇ったまま8月に入る。【柏原誠】