巨人は阿部の連続試合安打記録とともに、連勝が2で止まった。初対戦のDeNA先発ペトリックに3打数無安打で、8回の4打席目は三上に空振り三振。7月8日DeNA戦から23試合連続で快音を響かせてきたバットが鳴りを潜めた。「思ったより制球が良かった。チャンスメークできなかったね。また明日から」と足早に帰路についた。

 今回も初もの助っ人攻略にてこずった。今季初対戦の外国人先発投手は中日ジョーダン、西武バンヘッケン、ヤクルト・デイビーズに続き4人目で、過去3度はチームが敗戦。この日も両角を丁寧につくペトリックをとらえきれず、6回まで3安打に抑えられた。加えて先発今村が5回途中5失点KOとなれば苦しい展開を招くのは必然だった。

 それでも「メークドラマ」の再現を目指すチームの勢いは見せた。0-5の7回2死、村田の14号ソロを合図に、四球を挟んでの計5連続長打で4得点。野手全員を投入し、完敗ムードから大逆転まであと1歩に持ち込んだ。高橋監督は「(7回は)2死からでしたが何とか1点でもというみんなの気持ちが出た」と評価。「(広島を意識するより)明日からの試合をきっちりやることが先決」と今日からのヤクルト3連戦(神宮)をにらんだ。【浜本卓也】