ソフトバンクがまたも終盤のアクシデントに見舞われ、逆転負けした。8回に一塁を守る内川が打者走者のデスパイネと交錯。腰付近を打って、そのままベンチに退いた。球団広報によると、むち打ちの症状に、左腕の打撲。スパイクで踏まれ、左足の擦過傷を負った。軽症とみられるが、腰を痛めたばかり。「明日になってみないと、何も分からない」と試合後、本人は話した。状態次第では、あす30日からの西武戦に何らかの影響を及ぼす可能性がある。

 前カードの楽天戦も終盤の逆転劇で負け越した。この日も8回はスアレス、森福、五十嵐の3投手で計5失点。特にスアレスは25日続く3失点で2戦連続の敗戦投手になった。「体の調子は全く問題ない。自分の投球が良くなかった」。さえない表情で球場を後にした。サファテにつなげる重要な役割を担っているだけに、不安は募る。工藤監督は「精神的なもので、不安はあるかもしれない。前のこともあって」と話した。打線の状態が上向きだが、そのリードを守れない。

 8月は10勝13敗で月間の負け越しが決定。試合数の少なかった昨年の10月をのぞけば、工藤監督就任後初めてだ。【田口真一郎】