史上初の2年連続トリプルスリーを確実にしているヤクルト山田が、「トリプルアーチ」を描いた。まずは1点を追う1回無死一、二塁。左中間スタンドへ逆転の36号3ラン。続く第2打席も左中間へ飛ばした。3回1死から、抜けたカットボールを捉えた。3打席連発こそ逃したが、勢いは止まらなかった。7回1死の第4打席。最後は燕党であふれる右翼スタンドへ38号ソロをかまし、昨季マークした自身のキャリアハイに並んだ。「自分でもビックリしています。予想以上です」。本人も驚きの、本塁打ショーだった。

 昨年のソフトバンクとの日本シリーズ第3戦(神宮)以来となる1試合3発。公式戦では、昨年8月22日中日戦(神宮)以来の“大当たり”だった。これで本塁打争いでトップを走るDeNA筒香に1本差と肉薄。96打点となり、打点部門で1位の広島新井に2打点差とした。40発の大台も見えてきたが、「まだまだCSのチャンスがある。そこを目指して頑張りたい」と、言った。逆転CSしか見えていない。主軸の3アーチで、望みをつないだ。【栗田尚樹】