DeNAが4日、CS仕様の攻撃をテストした。東芝と行った練習試合(横浜)の1回無死一塁、シーズン中に犠打1回の2番梶谷が送りバントを成功。ロペスの先制2ランにつなげた。ラミレス監督は「シーズンとCSはまったく違う。どんな手段でも得点していく。得点圏に走者を進めて、1点を取れるか、取れないか」と意図を説明。「ベストなピッチャーが相手なので」と、巨人菅野、マイコラスを強く意識した。

 クロスゲームに持ち込んで勝つ。強打の印象が強いDeNAだが、犠打は欠かせない手段と判断した。ポストシーズンの経験が豊富なラミレス監督は「序盤にどうやって点を取れるか。取りにいけるか」と強調した。4回無死一塁で再び梶谷を迎えた場面では、けん制死で好機がついえたが「ヒットエンドランのつもりだった。僕のやりたい野球」。積極性を押し出す前に、主導権を奪うことに重点を置く絵を描いている。

 選手も理解している。梶谷は「コーチから『場面がきたら(バントも)ある』と言われている。しっかり準備するだけ。チャンスメークしたい」。任務を遂行し、太い中軸に託す。【宮下敬至】